東京から北海道に移住する記録

2024年4月の北海道移住に向けて書きます

引っ越し⑮家財道具到着、「いつもの」の復元

 

3月*日
海を渡って家財道具が届く

 

ホテルはこの日でチェックアウト
掃除や洗い物をしなくて済むのが快適だったなと
後になってしみじみと思う

 

車道はこう

歩道はこう

部屋に向かう道すがら
お願いしていた引っ越し業者のトラックに追い越され
大変!急がなきゃ!と早足で向かったが
到着しておらず

別のひとの引っ越しだった模様
3月だもの

部屋で待ち構えているとインターホンが鳴り
今度こそ本当に荷物到着

 

元気なおにいさんたちが3人で
ダンボールやらテーブルやらを次々と運んでくれる

 

東京でバラしたベッドとドレッサーを
こちらで組み立て直してくれたのだが
元の姿を知らないのに
よく復元できるなぁ…と感心する

 

風のように去っていった引っ越し屋さんを見送って
私とエスシはベッドに飛び乗る

 

ああ!恋しかったお布団!!

 

私もエスシも
枕が変わると眠れないというような
デリケートな体質ではないが

今回、自宅以外で4連泊をして

使い慣れたベッドというのは
心安らげる場所なんだなぁと
しみじみと実感したのだった

 

よく、犬や猫をもらってきたときには
使っていた毛布なんかも一緒に置いてあげると
安心するよ、なんて聞くが


本当にそうだな、
人間だってこうだもんな、と深く腹落ち

 

しかし寝ている場合じゃないので
荷解き作業を開始する

 

キッチンのシンク下や
洗面台の下なんかには
サイズの合った収納を買う予定なので
それぞれの前にダンボールのまま放置

本も、本棚がまだ完成していないので放置

食器は、とりあえず食器棚へ
配置は追々考えよう

愛着のある照明器具は
変換アダプタがまだないから付けられない

 

結果、まだ受け入れ準備が整っておらず
ほとんどのものがペンディングとなったが

 

早めに仕上がったのが、ドレッサーの内容物の復元

化粧水やティッシュや綿棒なんかを
使い慣れた場所に再配置をして

「いつもの」をまたひとつ、取り戻す

 

「いつもの」、がこんなに安心材料となっているなんて
これまで感じたことがなかった

 

いつものお布団に転がれること

いつもの場所に綿棒があること

 

折しも3月の、震災の記憶がよみがえる時期であった

 

あの震災で、多くの人が「いつもの」を失い
いまだ多くの人が「いつもの」を取り戻せないでいるのかと思うと
胸が痛む

 

 

夜は駅前のラーメン屋へ

絶句

美味しすぎて言葉を失う

 

つるっつるの夜道を歩いて
ホテルではなく、帰宅

 

いつものベッドに潜り込んで眠る