北海道に移住して1年が経っていた
北海道に来て1年(と2か月)が経っていた。
時の流れが早すぎて溺れそう。
2024年3月に移住してきたわたしにとって
2024~25年の冬が「はじめての北海道の冬」だったわけだけど
急に雪の季節がやってきて、慌てて買ったサイズの合わない「冬靴」と
ちょっと奮発して買ったダウンコートのおかげで
なんとか乗り切ることができた
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…けど、
どうも2024~25年の冬は、「とてもとても雪が少ない冬」だったそうで
(たしかに移住したての4月5月は、まだまだ道の端に雪が残っていた)、
「この冬はすごく雪が少なくて過ごしやすかった(by職場の人々)」
とのこと。
…。
いや…それは…
無理っす…。
いくら「例年と比べて少なかった」と言われても
関東の冬(基本、めちゃいい天気で乾燥している)しか知らない私にとっては
もう、毎日が大雪だった。
空は青いのに、雪が舞ってることだってよくあったし
あさ晴れていても、数時間後には吹雪いていたことだってあった。
いい天気!の日は少なくて
曇りか、雪か、の繰り返しで
すっきり晴れた冬の空、なんていうのは
関東の、すごく特殊な天候だったんだな…って
恋しくなった。
そう、あと知ったことは
雪が降っている日のほうが、(まだ)歩きやすい。
怖いのは、雪が止んだ翌日以降。
踏み固められた雪って、つるつる滑るのね。
関東では、雪が止んだ翌日以降は、もう即溶けていくのが普通だったから
ぐしゃぐしゃではあったけど、「つるつる滑って怖い」というのは未経験だった。
なんで氷の上を歩かせんだよ…!と
通勤・帰宅途中にキレること多数。
キレる元気がある日はまだ良くて
心身ともに疲れ切っている時は、泣きそうだった。悲しかった。
地元の子どもたちは
滑ることさえ楽しんで、うまく利用して
きゃっきゃと進んでいくのに
わたしは、もういい歳した大人なのに
歩くのが怖くて、滑るのが怖くて、まいにち下ばかり見て。
「足元が常に滑りやすい」ということが
こんなにも、こんなにもストレスのかかることだったなんて。
「足元を気にせずに歩ける」ということが
こんなにも、私にとって重要なことだったなんて。
「凍っている地面は滑る」「滑る地面は歩きにくい」。
知識として知ってはいたし、旅行で雪まつりに来たときとか、スキー場でとか、
経験はしたことあったけど、
自分の生活に。日々の生活に。
「道路が凍っているのが当たり前の日常」がやってくるまで
その不便さや、それに自分がいかに適応できないかなんて
気づかなかった。
そしてそのこと―おそらく、長く北国に暮らしている人たちには当たり前のこと―が
毎日まいにち、少しずつでも確実に、わたしの精神を削っていたことが、
とても、つらかった。
水は0度以下なら凍る。
理科の授業で習いましたね?
習いました。
そんな当たり前のことに。
わたしは対応できないのか…
わたしは精神を削られているのか…
こんな情けないこと、ないよ。
こんなふうに、めそめそ、くよくよしていたら冬が過ぎていた。
北海道の春は、植物がパワフルだから楽しみ。
でもまだわたしはちょっと元気がない。
生活、は
わたしこっちに来たら、エスコンフィールドに週1くらいで通って
野球三昧の日々を過ごすつもりだったんだけど
暮らす場所がガラっと変わったのと
仕事を新しくしたのって
けっこう大変で
なかなか生活を楽しむ余裕なくて
ちょっと足を延ばせば行ける素敵な温泉や素敵な観光地も全然巡れなかった
まぁ1年目だったし、仕方ないよねと思って
今年は野球も旅行も、もっと楽しむぞという気持ち
移住したことはもちろん後悔なんかしてない。
でもまだ、いろんなことがなんとなく、しっくり来てなくて
その原因はよくわからない。
北海道で驚いた⑱キンモクセイがない、ナナカマドが赤い
やっぱりキンモクセイは香りませんでした。
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10月初旬に関東に帰ったとき、
道路のすみのオレンジの小山が目に入って
まさかね、と思ったのだった。
え、まさかあれはキンモクセイ?
てかもう散ってる時期?
まさかね…
とやや動揺しながら見ないふりをした
私の人生のなかに、キンモクセイが香らなかった秋があったこと
しかも半ばそれを忘れていたこと
そもそも「キンモクセイの香りがしたら秋!」って思っていたのは
10月初めだっけ?中旬だっけ下旬だっけ?
11月だっけ?
東京では10月も気温的には夏みたいなものだったけど
北海道の11月は冬だな
秋はあったのか?
と振り返ると
そういえば山は紅葉していたし
落ち葉は道を黄色く染めていた
そうか、秋、来てたのか
すごい勢いで通り過ぎて行ったように思うのは
私が周りを見れていなかったせいなのか
東京とは違う時の流れ方なのか
東京の、職場の近くにあった立派な銀杏の木がみごとに色づくのは
12月になってからじゃなかったかな、違ったかな
街路樹。
見慣れない、赤い実をつけた木がずらっとあって
道産子のエスシに「東京では見なかった木だね?」と聞いたら
ナナカマドだよ、と教えてくれた
ナナカマド、名前だけは知ってた
そうかこれがナナカマドか
ナナカマドの葉が散って
雪が降った
真っ赤なナナカマドの実に
真っ白な雪が積もって
鮮やかなコントラストに目を奪われた
東京とは違う季節の過ぎ方に戸惑う暇もなく
わーわーと時間が流れて現在に至る。
北海道で驚いた⑰「冬靴」とかいうやつ
「冬靴」。
ふゆぐつ、とは。
周りの人から「冬靴用意しなきゃね!」と言われるようになって
いつの間にか「知ってる言葉のひとつ」になってきていたが
いや、待て。
「冬靴」なんて言葉、関東では聞いたことなかったぞ?
越してくる前、北海道に移住したら絶対必要だから、と
Amazonのセールのときにスノーブーツを買っていたので
今年の3月、こちらに来たばかりの時にはそれを履いて乗り切ることができた。
でも、なんか。
まわりのみなさんに「スノーブーツは持ってるんです」と言っても
あんまり話が嚙み合わなくて。
どうやら、スノーブーツよりももっと手前(手前?)に
「冬靴」というものがあるらしいのだ。
いや、たぶん、冬靴というものらのなかに
スノーブーツも含まれてはいるのだろうけれど
スノーブーツほど大仰なものを履く前の、日常づかいの靴?という位置づけなのか?
とにかくそういうわけで、「冬靴」というものを探しに行った。
そういえば「雪靴」っていう言葉は関東でも聞いたことあったかも。
でも、いま周りから買え買えと言われているのは「冬靴」なのだ。
わたしのiPhoneは「ふゆぐつ」と入力しても「冬履」と変換してくる。
いちいち「履」を削除して「靴」と入力しなおすたび、
この世のどこかには「冬履」(ふゆばき?)というものも存在しているのだろうか…と思いを馳せる。
で、靴やさんに着くと
「冬靴入荷!」というPOPがあちらこちらに貼られ
それらの靴は、靴底を見せるようにディスプレイされていて
なるほど、これは東京では見なかった光景だな、と
しみじみと新鮮に感じる。
いくつかの靴やさんをハシゴして見比べて
最終的にこれ!と決めた靴はサイズの在庫がなくて
けっきょく帰宅後Amazonで注文した。
早ければ今夜から雪が降りだすという。
果たして間に合うのだろうか
北海道で驚いた⑯道路工事の季節が早い
関東に居た頃は
まちなかで道路工事が増えてくると
「ああ年度末だな」と感じていた。
そう、2月とか3月。
でもいま、9月中旬。
なんだか道路工事が多いように感じる。
まだ9月なのに…?
年度末じゃないのに…?
あ、でもそうか。
2月3月は雪が積もってて、工事なんか出来ないんだ。
だから今のうちにやっちゃうのか…!
子どもの頃、年度末には道路工事が多いんだよ、と
親に教わって
それ以来、「道路工事イコール年度末」と
刷り込まれていたし、実際そう体感していたけれど
それが全国共通の認識ではないのだなと
本当にしみじみと、地域によって常識なんていろいろなんだなと
素直に驚く。
北海道で驚いた⑮土地の余裕は心の余裕
駐車場の話である。
都市部以外にしか当てはまらないかもしれないが
心の広い駐車場が多くて驚く。
観光地でも無料だったり
駅前でも無料だったり、格安だったりする
ゲートもなく、人もおらず
ラインも引かれてなかったりと自由すぎることもあるけど
それくらいは気にならない
東京の都心では
(当然といえば当然だが)
便利な場所であればあるほど駐車する場所がそもそも無く
あったとしても、それなりの価格が設定されていて
東京に暮らしていたころは車の無い生活だったので
あまり影響はなかったけれど、
それでも時々友人の車に同乗させてもらったりしたときなんかには
「場所のなさ」と「価格の高さ」に驚いていた
一方、北海道では
先日ちょっと遠出した先では
駅前に広大な市営駐車場があって
看板を何度読んでも、とくに金額は書かれておらず
ただ「人に迷惑はかけないでね、寝泊りはしないでね(意訳)」程度しか指示されていなくて
逆に不安になりながら駐車したのだった
北海道で驚いた⑭景色の良い高速道路
関東に居る頃の
「高速道路」のイメージは
「目的地には早く着くけど
両サイドが防音壁で、景色が楽しめない」
私は運転しないので
専らサイドシート、もしくは子どもの頃なんかは後ろの席で
景色を見るのが車内での過ごし方だったので
高速使うのか、つまんないな…
の意識がまだあったのだけど
北海道の高速道路は
防音壁って(ほぼ)無いんですね
防音が必要な場所を通ることのほうが少ないのだろうな
(全道の様子を知らないで書いていますが)
壁がないので
馬や牛や川や丘や干し草ロールなんかが次々と現れて
北海道!
でっかいどう!
を満喫できる、北海道ドライブ。
防音壁がない高速道路は
速くてしかも景色が良くて
最高だな!なんて
乗せてもらっているだけの私はゴキゲンで堪能している。
防音壁のない高速道路のことを
私はいままであんまり知らなかったな。
あと、このまえ
高速道路でも、下の道でも
カーナビ表示の到着予想時刻はほぼ一緒なことがあって
高速の意味ないじゃん!って
思うなどした。
北海道で驚いた⑬ 過去形
つい先日、職場に来た郵便やさんがドアを開けながら
「●●郵便局の××(名前)でした!」と
元気に入って来たので
おお…!
過去形…!!
と、衝撃を受けた。
だいぶ前、「北の国から」を見ていたら
電話(じゃないかも。訪問だったか?)で最初に「●●(名前)でした!」って名乗っていて
ん?
過去形?
と思ったことはあったし
一緒に見ていたエスシ(道産子)に聞いたら
「あーなんか、じいちゃんとか過去形になってたかも」と言われ
なるほど、ひと昔まえはそうだったんだな、と
勝手に思っていたのだが
どうも現役の使い方らしい
他にも、日々まわりの先輩たちの電話応対なんかをきいていると
「●●(用件)のお電話だったんですけど、ご担当者様はいらっしゃいますか?」
というのもあって
私だったら「●●の件でお電話差し上げたんですけど、ご担当者様はいらっしゃいますか?」とか言うかな…
あ、でもこれも過去形になってるか。うん、そうだな。(気づき)
いやいや、でも、先輩の電話聞いてると
やっぱりちょっと違うんだよな、
他にも「●●のご連絡でしたー」って言ってるな。
でもこれは、別に過去形でも意味は通じるので
その先輩個人のしゃべり癖みたいなもんかなーと思わなくもなくて
ちょっとした違和感、いや、でもまぁ別にいいか、変じゃないしなと思いながら
でも間違いなく、郵便やさんは
「●●郵便局の××(名前)でした!」って
言ってたよなぁ…
方言とは言わないのだろうけれど
こういうの、なんて言うのだろう
用法の違い?