2月*日
江戸城跡へ行く
職場が皇居の近くだったので
仕事の後に時々皇居の周りを走ったりしていた。
(やんごとなき人のお帰りの時間にたまたま重なって
タオルやペットボトルを置いていたエリアに入れなくなったことがある)
しかし(ほぼ)同じ場所に
江戸城の跡がまだあるということを
私はかなり最近まで知らなかったのだ
いまの「皇居」の場所に
江戸城が建っていたのだと思っていたし
皇居のお堀に当時の石垣が残っているので
そのことを指しているのだと思っていたのだけれど
どうも他にも、城っぽいものが見られるらしいと知って
やっとやってきた、
皇居東御苑。
「東御苑」ってどこにあるんだろう?と
長年思っていたのだが
そうか、皇居ランのコースの
内側にあったのだな。
というのも
皇居ランをする時間(18時以降)には
東御苑への入場門は時間外で閉ざされているので
まさかここから中に入れるなんて
思っていなかったのだ
昼間来てみると
今までここが入口であることに気づかなかったのが
不思議なくらい
日本人と外国人の観光の人で賑わっていていた
荷物検査ののち、入場。
入場は無料。
入ってすぐの
ひときわ目立つ新しい建物は
三の丸尚蔵館(さんのまるしょうぞうかん)。
これも名前だけ知っていたけれど
そうか、ここにあったのか
道になんとなく人が集まっていて
見ると、ちょうど5分後に
無料のガイドツアーが始まるという
所要時間40分程度、個人の都合で途中離脱も可だというので
せっかくなので詳しい人に解説してもらいながら
見学しようかな、と思い
参加することにする。
集まった40人くらいの人は
3組に分けられて出発
その場所の昔の写真を見せてくれたり
石垣について詳しく話してくれたり
植物を紹介してくれたりと
わたし一人で彷徨ったんじゃ
「広い!」「すごい!」しか感じられず
わからなかったこと・気づけなかったことを
教えてもらえて、いい時間だった
予定所要時間40分と聞いていたところ
実際は2時間半かかっちゃったけど
ご年配のガイドさんのゆったりとしたお話が
過不足なく、すごく心地よくて
途中離脱はもったいなくてできなかった。
こんな東京のど真ん中に
こんな職場の近くに
江戸城って本当にあったんだなぁと
芝生では観光客がくつろいでいて
売店では記念グッズがお土産として売られていて
目を上げればビルがきらきらしていて
一体ここはどこなんだ
本当にわたしは、知らないことが多すぎるまま
ぼんやりと東京で暮らしてきてしまったな
わざわざ行った名古屋や松江で
お城を見たけれど
こんなに身近な江戸城に
なぜ今まで来なかったのかと
ふかふかの芝生を歩きながら、迂闊な私に笑ってしまった