1月*日。
粗大ゴミの排出予約を入れる。
2月3月になると、粗大ゴミを出すにしても混みあって
希望の日に予約が取れないことも増えてくる。
だから、もう12月のうちから
捨てることが決まっていて、早めに手放しても問題のないものの
排出予約はし始めていたのだけど
引っ越しの日が決まったのでそこから逆算して
次々と予約を入れていった。
引っ越しの当日の朝には、カーテンを出す。
その前の排出日には、炊飯器を。
その前には、食器棚を。
…
…
こんなふうに少しずつ、お部屋が解体されていく。
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今日は、12月中に予約をしていた
衣装ケース×2
本棚×1
を、出した。
部屋の床には本棚から追い出された本や雑貨が積まれた。
今まで住んでいた部屋の姿が少しずつ変わっていく。
ああ、散らかったままでもいいから、お部屋の写真をたくさん取っておけばよかったな。
数日前に訪問見積もりに来てもらったときに慌てて片付けたけど、
そうなる前の、散らかったままの部屋の写真。
わたしたちが居心地よく散らかしていた部屋の写真。
残しておけばよかった。
いまは、捨てた本棚の色や、高さや、ホコリをかぶった感じも
まだしっかりと覚えているけど
きっとすぐに忘れてしまう。
愛おしい散らかり具合の、大好きな部屋。
夢とかに出てきてほしい。