9月*日。
実家から押し付けられた食器類を処分する。
実家を出るときに持たされたのだから…ええと…
10年以上、幾度かの引っ越しをついて回ってきていたのか。
親戚(誰?)の結婚式(いつ?)の引き出物のティファニーのコーヒーカップ&ソーサ―。
(箱がカビだらけ…)
なにかしらでもらったらしい、アンオフィシャルな箱に入ったミントンのプレート。
(柄が全然好みじゃないよ…)
素敵だけど、使う機会が一度もなかったNARUMIのティーカップ&ソーサ―。
(コーヒーも紅茶もマグカップで飲んでるしな…)
上記すべてもちろん未使用。
…ああ、いらないいらない。
私は自分で選んだ、自分の好みのさまざまに囲まれて生活したい。
「せっかくだし」、「もったいないから」で今まで取っておいたけど
もうこのタイミングで、処分しよう。
親のいらないものが、私の欲しいものに化けるなんて、ほとんどないんだよ。
親がいらないものなら、私だっていらない。
親が欲しいものだって、私が欲しいとは限らない。
逆ジャイアニズム。
買い取ってもらう手続きを進める。
大したお金にならなくても、このまま部屋のスペースを占め続けて私を心身ともに圧迫するよりも全然いい。
心身ともに。
どちらかというと心のほうが解放されるだろう。
好きでもないものに私の人生を侵食されているなんて、これ以上の圧迫はない。
***
自分で欲しくて手に入れた食器類も出てきた。
ずいぶん前に買ったものだけど、いま見てもすてきだった。
それらは、この先も使うことないかもしれないけれど、大切にする。
次のお部屋が広くて、大きな食器棚を置けるなら、ちゃんと使ってあげたいと思う。