東京から北海道に移住する記録

2024年4月の北海道移住に向けて書きます

東京でやっておきたいnのこと⑤傘を作る

 

1月*日
傘を作る

 

 

ふとしたきっかけで
いまの職場の近くに
傘の専門店があると知り

東京にいるうちに
傘を作りたいと思ったのだ

 

雨傘である。

 

以前からビニール傘はあまり好きではなく
布(ではないのだろうが)の傘を慎重に選んで買うようにしていた。

 

といっても、雑貨屋さんの片隅で売られているような
2,3000円程度のささやかなものだ。

 

それでも気に入ったものを探して
何軒も何軒も歩き回ってじっくり選んだものを
毎回買っていたのだけれど

 

残念ながら盗まれてしまったり
扉にひっかかって骨を折ってしまったりして
買い替えてきていた。

 

今使っている傘は、たぶん10年近く前に買ったもので
うっかり玄関のドアに挟んで歪んでしまったし
持ち手の表面がボロボロと落ちてきてしまっているので
さすがにそろそろ買い替え時かなと
思っていたさなかに、

 

傘専門店という、魅惑の響きを知ったのだった。

 

そのお店は、東京ノーブルという。

 

www.tokyo-noble.com

JR秋葉原駅御徒町駅の間の高架下

平日の昼間に訪れたので
私の他に客はおらず
じっくりと店員さんの説明を聞き
ゆっくりと傘を選ぶことができた。

 

目移りしちゃうよね

悩みぬいて柄を決め
悩みぬいて持ち手の色と長さを決め
悩みぬいてタッセルの色を決めた。

 

カスタマイズの作業を数十分待てば
すぐに持ち帰ることができたのだけど
あいにく次の予定の時刻が迫っていて
後日受け取りに来ることにして、いったん帰宅。

受け取りの日、いそいそとお店に赴くと
そこには私の選んだ柄の、私の選んだ色と長さの持ち手の、私の選んだ色のタッセルがついた
圧倒的に可愛く、圧倒的に上品で、圧倒的にチャーミングな
今まで見たこともない傘が完成していた。

 

わ…!!

鼓動が高まる。瞳孔がひらく。
こんなに素敵な傘がこの世に存在するとは…!!

 

私はうきうきで受け取り
「大切にします!」と店員さんにお礼を伝え
大事にその傘を持ち帰った。

北海道に行ってから、使うんだ。

 

店員さんもとてもいい人だった

 

**

今回の引っ越しでは、私とエスシは少しずつ夢を叶えることが目標でもある。
北海道移住、ということがそもそも夢のひとつだったわけだけど
その他にも
例えば

中古でもいいから車を持ちたいね、とか
あの洗濯機を使ってみたいね、とか
いつか猫と暮らしたいね、とか
野球いっぱい見たいね、とか。

背伸びしすぎない、ちょっとだけ贅沢な
私たちがハッピーになる夢を
少しずつ叶えていきたくて、

その夢のなかに「ちょっといいものを持つ」というのも含まれていた。

 

贅沢品とまでは呼べない・呼ばないけれど
「ちょっといいもの」を、大事に長く使うような生活をしたいという夢。
たぶん私、この夢ずっと前から持ってた。
でも今までは、いろんな障壁やいろんな言い訳があって出来なかったから、
じゃあ今から、叶えようじゃないか。

と思って作った、傘。

大事にしよう。